対象者別メニュー
- 2025.08.25
- NEWS
思春期ピアカウンセラー養成講座を開催しました(地域連携プロジェクト)
2025年8月3日から6日までの4日間、日本ピアカウンセリング・ピアエデュケーション研究会所定の思春期ピアカウンセラー養成講座(主催:清泉大学地域連携プロジェクト、後援:長野県・長野市・長野県立大学)を長野県立大学で開催しました。思春期ピアカウンセラー養成講座では、性に関する正しい知識(妊娠・出産、性感染症、性の多様性LGBTQ、性的同意など)や、ピアカウンセリングのスキル(身近な仲間同士のコミュニケーションや相談対応を上手に行うため)を身につけ、同年代の若者たちに対してよりよい性と生に向けた啓発活動を行っていくことを目的としています。長野県では20年以上前から思春期ピアカウンセラーの養成が行われてきましたが、コロナ禍の影響でしばらく中断後、長野県での養成が再開して3年目となりました。今年は長野県の4大学・専門学校(清泉大学人間学部・看護学部、長野県立大学、須坂看護専門学校、信州木曽看護専門学校)から33名が参加しました。
養成講座の1日目は、バースデーラインなどのエンカウンターを交えながら、認定講師によるピアカウンセリングの講義やペアワーク、感情と向き合うグループワークに取り組みました。2日目は、ピアカウンセリングの演習を行った後、LGBTQ当事者の方や産婦人科医の講義を通じて、性の多様性について学びました。3日目は、妊娠出産や避妊、コンドームの使い方や性感染症などの知識をワークや実践を通じて理解を深めました。その後、小グループに分かれて養成講座で学んできた内容を中高生に伝えていくための模擬エデュケーションの準備を行いました。4日目には、それぞれのグループが準備したプレゼンテーションを聴きながら、個人ワークやグループワークに取り組みました。最後には、今後の活動で取り組んでみたいことのアイデアをグループで沢山出し合い、充実した4日間の養成講座が終了しました。
初対面の人が多く、緊張感がある中で始まった養成講座も、4日間が終わるころにはすっかり参加者同士で打ち解け、安心して自分の意見を言い、自分の感情に触れる体験を持つことができたようです。参加者からは「受講して、自分に少し自信が持てるようになった。自分の気持ちに目を向けること、自分の思いや価値観を認めることの大切さを学んだ」「学んだ知識を自分の中に留めておくのはもったいないと思った」「みんな違ってみんな素敵な存在なのだと実感できた」「自分を含めて全ての人を大切にしたいと思った」との感想が寄せられ、それぞれの心に残る学びが得られました。
これからはインカレサークル「Happy Life☆PEERS」に所属するピアっ子として、地域の中学校や高校などでピア活動を行います。11月には富山県で行われる全国大会にも参加して、全国のピアっ子とも交流を深めつつ活動を広げていく予定です。